The Global Financial Crisis - week1 "Introduction to The Global Financial Crisis"
コンピューターサイエンス系の講義は英語でも日本語でもそんなに違いはありませんが、英語でアメリカの金融について学ぶのは少々難しいです。
さっそくですが、week1の講義内容に入ります。
1. コース概要
コースは大きく4つのパートからなり、イェール大学のメトリック教授と、元ニューヨーク連邦準備銀行総裁のティモシー・ガイトナー氏によって行われます。week1では、最初の導入部を除き、ガイトナー氏が担当しました。
2.なぜこれが重要か?
なぜ金融機関に関して学ぶ必要があるのか→これが世界中で何度も起こる事象であり、かつ人々の生活に甚大な被害を与えるものだから。
アメリカでは1929年の危機以降、失業者数が増加し、元の水準に戻るまでに10年以上掛かったというデータが示されています。(日本は1992年の危機以降ゆったりと失業が増え、20年近くたっても元の水準には戻れていません)
また、戦争や病気による死者数は次第に減少しているのに、金融危機による損失はむしろ増加傾向にあるというのも面白いデータです。
ハイマン・ミンスキーは"Stability breeds instability"という言葉を残しました。つまり、長期間の金融的安定が人々の慢心を招き、最終的には大きな損害を生むということです。
3. 何が金融危機を引き起こすのか?パート1
一つ目の原因は、金融制度そのものが本来脆いものであることです。市民は、必要な時に引き出せるという前提で銀行に短期的にお金を預け、銀行はそのお金を人々を助けるために長期的に貸し出します。銀行の資産の大半がこうした「引き出されうるお金」であるため、市民が経済に不安を覚え始めた途端に多くが吹き飛んでしまうのです。
これをガイトナー氏は次のような図で解説しています。Depositの部分が「引き出されうるお金」です。
二つ目の原因は、市民の金融への心配が次第に大きな損害をもたらすということです。
経済成長が鈍る→市民がお金を金融機関から引き出すようになる→金融機関は資産を売却して少しでも現金を作ろうとする→資産の価格が下がる→銀行が貸し渋るようになる→経済成長がさらに鈍る という負の連鎖が広がり、最終的には大きな危機へと繋がります。
三つ目の原因は、行政が初期対応に失敗しがちであるということです。歴史を鑑みると、金融危機の予兆に対する行政の対応には以下のような特徴が見られます。
- 遅すぎる
- モラルハザードを心配しすぎ
- 保守的(たっぷり時間をかけることこそが安全と思っている)
- 知識不足
4. 何が金融危機を引き起こすのか?パート2
金融危機は経済の急激な成長(ブーム)のあとに訪れます。
システミックな金融危機は、収入に対する負債の割合の増加によって起こります。上述した通り、その負債の財源が「引き出されうるお金」であればなおさら負の連鎖が起こりやすいためパニックに繋がりやすく、従来の金融政策はもはや効力を持ちません。
ガイトナー氏によれば、こうしてパニックが起きた時の結果を左右するのは以下の3要素です。
- 負債がどの程度溜まっているか
- 金融機関がどの程度準備していたか
- 行政がどのような選択をするか(システミックリスクに対してはアグレッシブな政策が必要)
5. 何が2008-2009年の金融危機を引き起こしたか?
1930年の大恐慌以来、アメリカの経済は非常に安定していました。70年間貸し倒れ率は安定して低く、GDPは安定成長、住宅の値段も増加を続けました。先の"Stability breeds instability"という言葉の通り、人々はこの安定にかまけてリスクのことを忘れました。つまり、2007年にはアメリカの経済は非常にリスキーな状況になっていたのです。
また、シャドウバンキングの台頭も2008年の金融危機の原因だと言われています。シャドウバンキングとは、大恐慌後に確立された金融安定化のための規制の外側にいる金融機関のことで、ヘッジファンドなどを含みます。銀行への規制が強まるにつれ、相対的により多くのお金がこうした組織に流れるようになりました。
行政はシャドウバンキングを抑制する権力を持たなかったことも金融危機を防げなかった一因だとされます。
Coursera "The Global Financial Crisis"を受講します
お久しぶりです。
Coursera | Online Courses & Credentials by Top Educators. Join for Free
は基本無料で世界中の教育機関の講義が受けられる、今流行りのMOOCの一つです。近年では"Machine Learning"や"Deep Learning"などの講義で注目を集めています。
大学が夏季休業に入ったので、表題通りYale Universityによって開講中の"The Global Financial Crisis"を受講しようと思います。
講義はイェール大学のメトリック教授と、リーマンショック時のニューヨーク連邦準備銀行総裁であり『ガイトナー回顧録』で知られるティモシー・ガイトナー氏によって行われます。ガイトナー氏の話を直接(映像ですが)聞けるということで、かなり楽しみにしています。
計13週からなる講義ですが、2週間程度で見終わることができるつもりでいますので、1週分終わるごとに内容をブログにポストできればと思います。
【アメリカ】政府閉鎖とは何か?なぜ起こったのか?【2019政府閉鎖】
日本でもよくニュースになってたアメリカ政府の部分閉鎖 (US Government Shutdown)に関して纏めたいと思います。かなり長い記事になってしまったので、目次から適当にピックアップして読んでください。前半部分はアメリカの一般的な政治制度について、後半部分はトランプ政権の状況についてです。
予算案とは国を運営する上で必要なお金の割り振り(〇〇ドルをコレに使い、〇〇ドルをアレに使うなど)を決めるもので、議会で与党と野党が話し合って作ります。これが決まらないと、国がどれだけお金を持っていたとしてもそれを使うことが出来ずに機能不全に陥ります。つまり、省庁や軍隊から国立公園の管理まで、国のお金を使う全てのものが、場合によっては停止することになります。
今回の政府閉鎖の原因は、簡単に言えば、メキシコとの国境に大きな壁を建設するための費用を予算に組み込みたい与党側と、それを阻止したい野党側とで話し合いが決裂したことです。
- 一般知識1:アメリカの政治制度
- 一般知識2:予算案の決め方
- トランプ政権1:選挙公約
- トランプ政権2:中間選挙
- トランプ政権3:予算案を巡る攻防
- トランプ政権4:政府閉鎖の影響
- 最新情報(2019/02/12)
一般知識1:アメリカの政治制度
アメリカは上院(100名、任期6年)と下院(435人、任期2年)からなる二院制です。上院の任期は6年ですが、6年ごとに選挙が行われる訳ではなく、2年ごとに議員の三分の一ずつ改選していきます。つまり、連邦議会(日本でいうところの国会)では、上院下院どちらも同時に2年ごとに選挙が行われます。
例えば2016年〜2020年のトランプ大統領の任期を例に取れば、
2016年:大統領選挙、連邦議員選挙(上院の1/3、下院全員)
2018年:連邦議員選挙(上院の1/3、下院全員)→通称「中間選挙」
2020年:大統領選挙、連邦議員選挙(上院の1/3、下院全員)
というようなスケジュールで選挙が行われることになります。4年に一回めちゃめちゃ大きな選挙が、その中間に一回まあまあ大きな選挙が行われると考えてください。
一般知識2:予算案の決め方
アメリカの会計年度は10月1日から翌年の9月30日です。カレンダーではもちろん1月1日が一年の始まりですが、予算に関しては一年が10月に始まるということです。
よって、予算案は10月1日より前に承認され、法案化される必要があります。
まず、大統領が議会に対して予算教書を提出します。これはあくまで大統領が「こんな感じの予算を通してくれるとありがたいです」という意見のようなものです。その後の流れとしては、
①予算案の方針作り
- 教書を参考にしつつ、上院下院それぞれで予算の方針を審議して可決
- 可決された二つの方針を調整して一本化
- 一本化された調整案を上院下院それぞれで審議、可決
②予算案作り
- 予算案の方針に沿って、議会の各委員会が予算案を作成
- 作成された予算案を上院下院それぞれで審議、可決
- 可決された予算案を大統領に提出、大統領が署名
というような感じです。見て分かるように非常に複雑で時間がかかります。大切なのは、最後の部分、議会で可決された予算案を大統領に提出というところです。
大統領が大人しく署名してくれれば一件落着、予算案の成立となりますが、大統領は拒否権を持っているので、「この予算案には納得できない!」となれば
- 拒否権発動
- 上院下院で再び審議、両方で2/3以上の賛成が得られれば予算案成立
という新たなプロセスが踏まれることとなります。もうみなさんお察しでしょうが、今回の政府閉鎖はトランプ大統領の拒否権発動によって起きたことです。
トランプ政権1:選挙公約
「アメリカとメキシコの国境に大きな長い壁を建てる(メキシコがその費用を負担する)」というのが、トランプ大統領(候補)が選挙期間中に最も強調していたマニフェストの一つです。トランプ大統領の"Make America great Again", "America First"というモットーに基づけば、不法移民の厳しい取り締まりは当然かと思われますが、それにしても果たして壁を建てることに意味があるのか・・・というのが議論になっていました。
大統領就任から2年が経ち、野党だけでなく与党内部からの批判も受けて壁の建設は一切進んでいません。(2019年2月現在)
それでも彼は建設を諦めてはおらず、今回の閉鎖も壁の費用を予算に組み込みたいトランプ側とそれを阻止したい野党側との攻防によって起きたものです。
トランプ政権2:中間選挙
2016年の大統領選挙時には、共和党(与党)が上院で55議席、下院で237議席を確保してどちらでも過半数を占めていたのですが、2018年11月の中間選挙の結果、下院における過半数を民主党(野党)に奪われてしまいました。
とはいえ、どちらの党も2/3以上の議席を確保するには及ばびませんでした。先に述べたように、大統領の拒否権が発動した際に必要となるのは2/3以上の賛成ですから、それほどの力は与党も得られなかったということになります。
トランプ政権3:予算案を巡る攻防
本来なら10月から実行されるはずの予算案の話し合いがまとまらず、12月までの臨時の予算が組まれた状態でした。それが失効するまでには本来の予算案がまとまるだろうというのがその時の予想でした。しかし・・・
トランプ大統領は壁建設関連の予算約500億ドルを要求しましたが、民主党はこれに反対。壁を含む国境のセキュリティ対策として160億ドルまでなら出せると譲歩したものの、お互いそれ以上は譲らずに期限である12月21日を迎えてしまい、政府が一部閉鎖状態となりました。
その後も話し合いは続き、大統領はコンクリートではなくより安価な金属の壁にするという譲歩の姿勢を見せてみたり、非常事態宣言をして無理矢理にでも費用を確保すると脅してみたりと民主党に対抗しましたが、膠着状態は続きました。
2019年1月になると、共和党内からも「とりあえず数週間分の臨時予算を通して政府を再び動かすべきだ」という声が上がり始めましたが大統領は動かず。
もし共和党が上院下院共に過半数を確保していて、尚且つ党員が皆団結していれば、希望通りの予算案が作成され、大統領もそのまま署名したでしょう。また、可能性は低いですが、もし民主党が上院下院ともに2/3以上の議席を持っていれば、大統領の拒否権を跳ね返すことができたでしょう。
1月25日に、両党は三週間の臨時予算を通して閉鎖を一時的に解くことで合意しました。これにて、歴代最長35日間の政府閉鎖が終了することとなります。しかしながら、この三週間で本当の意味での合意が得られなければ、また政府が閉鎖状態に陥ることとなります。
トランプ政権4:政府閉鎖の影響
今回の政府閉鎖は、FBIを含む9つの政府機関に影響を及ぼし、80万人以上の公務員の給料の支払いがストップしたと言われています。また、少数民族への補助金やホームレスの人々への援助などが停止することで失われた命もあるようです。給料の不払いを理由に仕事を休む人が増えて、 警備職員不足で空港のターミナルを封鎖さざるを得なくなったり、博物館や国立公園が休業したりと、外国人観光客にも無関係な話ではなかったかと思います。
最新情報(2019/02/12)
共和党と民主党は、壁建設に関連する費用137.5億ドルを予算に組み込むことで決着をつけ、新たな政府閉鎖を阻止することに決めたようです。これは約55マイルのフェンスを建設するのにやっとな金額ですので、最初は200マイルのコンクリート壁の建設を要求していたことを考えれば、トランプ大統領がかなり譲歩する結果になったというって良いでしょう。
参考
アメリカでの銀行口座開設後にやること
こちらの記事をご覧いただく機会が多いようなので、開設後に困ったことや行うべきことを続編として書いておきます。
私の口座はBank of Americaのカリフォルニアにある支店で作ったものですので、銀行や場所によって違うこともあるかと思います。ご注意ください。
開設後にやったこと① オンラインバンキングに登録
開設時に説明されるかと思いますが、BofAはオンラインバンキングが充実していてかなり便利です。私も開設から2、3日してその存在を思い出して公式ページにアクセスしました。
https://www.bankofamerica.com/
そして困りました。口座は開設したものの、オンラインバンキングの利用を有効にするには別途手続きが必要なのだと思い込んでいたので、Sign In ボタンの下にあるEnrollをクリック。すると「口座番号と社会保障番号を入力しろ」とのことで、いやいや社会保障番号ないですよと。よく見ると記入欄の横に小さく"Don't hava a social security number?"とのメッセージを見つけて一安心。それをクリックして表示された画面に指示通り情報を打ち込みますが、何度やってもエラーが出るんです。
色々調べてみても、社会保障番号がない人でトラブルがある場合はコールセンターに電話しろと言われるばかり。できることなら電話はしたくなくて、とりあえず二週間くらい放置しました。
結局勇気を出して電話を掛けたら、「オンラインバンキングの有効化は口座開設の時にもう済んでいます。名前フルネーム(名前苗字の順)と、開設の時に決めたパスワードの組み合わせで入れるはずですよ」とのこと。その通りでした。そういえば銀行でやたら文字数が多いパスワードを設定させられたような気がしなくもありません。
開設後にやったこと② 明細の送付を拒否
オンラインバンキングにログインさえできれば、大抵のことが在宅で出来てしまいます。開設して数週間後に2通封筒が届き、中を開けてみたら普通預金と定期預金それぞれの利用明細でした。私は紙で毎月通知してもらう必要性を感じなかったので、オンライン上で送ってもらわない設定に変えました。引っ越して住所が変わった場合の情報の変更等もオンラインで出来ます。
開設後にやったこと③ 納税に関する書類を送付
開設後1ヶ月くらいして、銀行から封筒が届きました。開けてみると仰々しい書類が何枚か入っていて、非アメリカ国民がアメリカで利子を得る(つまりchecking accountを持つ)ためにはこの書類の提出が必要だとのことでした。正直checking accountは必要ないし、パスポートのコピーも同封しないといけないし、切手持ってないしで見て見ぬ振りをしようかとも思いました。
内容としては、基本的な個人情報と滞在目的、期間などを所定の欄に記入するだけです。ちなみに切手はUPSに行けば一枚単位で買えて、その場で貼って店員さんに渡せばオーケーです。スーパーなどでも買えますが、その場合は数枚綴りのシート単位での購入となるようです。
参考になれば幸いです。
【留学】アメリカの大学での授業の選び方
日本の大学と同様に、アメリカの大学でも授業選択の時期は激しい情報戦が繰り広げられます。楽単を選ぶもよし、本当に興味のある授業を取るのもよし。どちらにせよ、アメリカの学生が授業選択時にすることをまとめました。
1.シラバスを熟読する
基本中の基本です。最近はシラバスよりもweb上の授業検索サービス(キーワードや曜日を指定してその学期に開かれる授業をさがすやつ)の方がよく使われるかもしれません。まずはそれに目を通して取りたい授業の目星をつけましょう。同じ曜限に授業が被らないよう、簡単に時間割的なメモを作るといいかもしれません。
多くのアメリカの大学の授業にはそれぞれアルファベットと数字からなる識別番号が振られています。(例:ECNO001)アルファベットは授業のジャンルを表していて(ECNO = economics = 経済学)数字の一番大きい位は授業のレベルを表していることが多いと思います。(001なら百の位が0なので一番簡単なクラス。主に一年生向け、など。)文字や数字は大学によって異なるはずですが、一目で見て授業の特性が分かるようになっているところは共通します。このあたりの情報を活用しながらシラバスを読みましょう。
2. RateMyProfessorsで教授の名前を検索する
これを知らないと現地の学生に馬鹿にされます。それくらい定番です。
簡単に言えば教授に対するレビューを書き込むサイトです。日本の大学にもこんなことをやっている学生団体などがあったりしますが、Rate My Professors がすごいのは全米の大学を網羅しているところです。
目星をつけた授業を行う教授の名前を検索窓に打ち込んでみましょう。教授名と所属大学がセットになって表示されるので、自分の教授を選択すれば5段階評価や各授業に対するレビュー、出席の有無などを見ることができます。「同じ名前だけど違う大学に所属している教授が何人もいる」「自分の大学所属の教授が出てこない」などと言う場合は、他大学でも同じ教科を教えている教授の評価を順に見ていきましょう。(同一人物が複数の大学で教えている可能性があるため。)
あくまで匿名性のレビューサイトなので信憑性は微妙ですが、数十件レビューがあって皆酷評しているようならその教授は地雷だと言っていいと思います。
注意が必要なのは皆がその人を賞賛している場合です。アメリカ人は生徒に積極的に話を振ったり雑談をしたりする教授を好む場合がありますが、日本人的にはやかましく感じられたりします。いいからはよ授業進めろよ的な。余談ですが、アメリカでは学生がよく質問をして素晴らしい!みたいなことをよく言うけど、質問のレベルが高いとは限りません。レビューをしっかり読み込んで、自分に向いているタイプなのかを吟味しましょう。
3.授業の識別番号をグーグルで検索する
識別番号とは上で述べたアルファベットと数字の組み合わせのことです。これをネットで検索すると、その授業を過去に受け持った教授のホームページが出てきたり、誰かが勝手にアップロードしたレジュメが出てきたりします。
その最たるものがCourse Heroというサイトです。
学生が自分の授業の宿題や試験問題、その解答などをアップロードして共有するサイトです。有料ですが各ファイルの最初の方だけなら無料で覗くことができます。結構高いし著作権的に色々問題がありそうなので購読はお薦めしません。「何枚アップロードすると何枚無料で見れる」みたいなシステムがあり、皆自分の試験勉強のために頑張ってアップロードするんですね。頭のいいシステム。
授業のスケジュールや使う教科書などが書いてあるレジュメは基本的に授業が始まってからでないと配布されない(超不便)なので、もしcourseheroでレジュメが見つかったらラッキーだと思って覗いてみましょう。課金してロック解除をしたい欲望に駆られますが、お金の無駄なのでやめましょうね。
4. Redditで検索する
アメリカの学生でもここまでする人はなかなかいません。執着心が強すぎて引かれます。
Redditはよくアメリカ版2ちゃんねるだなんて言われますが、書き込むのに会員登録が必要で2ちゃんのように匿名掲示板ではありません。書き込んでいる人のアカウントを開けばその人の過去の投稿が見れたりDMが送れたりするので、どちらかと言うとYahoo知恵袋のような感じでしょうか。管理もしっかりしているので2ちゃんよりは書き込みに信憑性があります。
大きい大学だとReddit上に掲示板を持っていて、そこで授業や生活などについていろんな質問が飛び交っています。自分の大学の掲示板に辿り着いたら、先ほどと同様に識別番号を検索してみましょう。授業の難易度や教授に関する情報が得られるかもしれません。
またまた余談ですが、Redditには色々な掲示板があって見ていて面白いです。アメリカ国内を旅行する時に行き先の都市の掲示板を開いて"Best food"などと検索すれば、ローカルおすすめのストランを見つけられたりもします。
5.実際に初回授業を受けてみる
最後は基本に戻りましょう。どの大学も履修訂正期間を設けているはずなので、最初の週は少しでも興味のある授業をどんどん試していきましょう。アメリカの教室は日本以上に出入りが自由なので、レジュメだけもらって退室するのもありだと思います。
以上が日本からでもできる履修情報戦の戦い方です。もし同じ大学に友達や先輩がいるなら直接話を聞くのが一番ですが。
参考になれば幸いです。
おすすめ記事
【留学】アメリカの大学で自転車を調達する方法
アメリカの大学は(当然大学に依りますが)大きいです。ホームステイにしろ寮生活にしろ、一週間も経てば自転車が欲しくなることが多いのではないでしょうか。本記事では自転車を手に入れる方法をいくつか紹介します。
アメリカの自転車について
アメリカではママチャリのようなタイプの自転車はあまり普及していません。前傾姿勢で乗るスポーツバイクが一般的で、慣れていない方には怖く感じられるかもしれませんが速度が出るので便利です。(クルーザーと呼ばれる体を立てて乗れるタイプのものも有りますが、ハンドルの幅が広くて駐輪すると他の自転車の邪魔になるため嫌われていたりします。)
夜間に乗る際はライトを点灯することが義務付けられている州もあります。(例:カリフォルニア)法律で義務付けられていなかったとしても、安全のためライトは使用したいですね。
最後に、絶対必要なのがロックです。基本的に、ママチャリに付いているような備え付けのロック(レバーを回すやつ)はありません。自転車と一緒に必ず購入しましょう。治安のいい学生街であっても鍵をかけていない自転車は盗まれます。(盗難のリスクを考えると、あまり高級な自転車は買わないほうが良いかも。)色々な種類がありますが、U字ロックが一番おすすめです。
自転車の買い方
1.新車を買う($$$)
一番シンプルで、一番お金の掛かる方法です。短期滞在の方にはまずオススメしませんが、長い間滞在するならアリだと思います。
街の自転車屋さんに行けば、300ドル〜くらいでいいものが買えるのではないでしょうか。しっかり整備されていたり、保証が付いていたり、ライトや鍵などを一緒に購入できたりと新車ならではのメリットはたくさんあります。
もしくはみんな大好き大型スーパー(ウォルマートやターゲット等)でも買うことができるっちゃ出来ます。最も安いもので99ドル(2018年8月現在)ですが、組み立てが下手で買った直後に壊れてしまった、なんてことも起こりうるようですので気をつけてください。安物買いの銭失いってやつですね。個人的には、予算的に自転車屋さんで新車が買えないならウォルマートよりも以下で説明する方法をおすすめします。
2.中古自転車を売っているお店で買う($$)
新車が無理なら中古でしょう。中古買取・販売をするお店は自転車に乗る人が多い街ならかならず一軒はあると思います。中古とはいえお店を仲介しているので、それなりにメンテナンスがされているでしょうし、壊れた時にとりあえず相談できる人がいるというのはかなり安心です。
大学によっては、毎年構内に放置された自転車を集めてオークションを開いてくれるような場合もあるようです。自転車を見る目がある人は良いですが、素人は大人しくお店の人に聞いた方が良いような気がします。
3.Facabookで売ってくれる人を探す($)
自分の通う大学が決まったら、Facebookで大学名を検索してみましょう。"Buy and Sell"などといった名前のグループが出てくるのではないでしょうか。
グループに参加してみれば分かりますが、在学生同士で要らなくなった教科書や家具、自転車などを安い値段で譲りあっています。良さげな自転車が見つかったらその投稿にコメントを付けてみたり、本人に直接メッセージを送ったりしてコンタクトを取り、無事交渉が成立すればキャンパス内で会って引き渡しをします。お店を仲介するより絶対的に安いですが、知らない人と交渉する訳ですからある程度注意が必要です。
(アメリカの学生はアパートのルームメイト探しなんかにもFacebookを活用しているので、どこで自転車を買うにしろ大学の色々なグループには入っておいた方がいいです。)
新車を買って、自分が日本に帰るときにはFacebook上で誰かに売るというのもアリですね。
4.Craigslistを使う($)
アメリカ版メルカリのようなものです。自分の近くで売られている中古自転車を探して購入します。学内の人間に限っていない分良い自転車が見つかる可能性は高いですが、同時に敷居も高くなります。とにかく安く、満足のいく自転車を買うんだ!!という気概に満ちた人にだけおすすめします。
5.レンタルする
超短期滞在ならこれが一番楽で安上がりでしょう。語学コースなどの短期留学生を受け入れている大学なら、校内に自転車レンタルサービスを行うお店があるかもしれません。鍵を一緒に借りることを忘れずに。
同じ大学に留学していた先輩から譲り受けるなど他にも方法はあるかと思いますが、一般的なものをまとめておきました。参考までにどうぞ。
とにかく盗難には気をつけましょう。(気をつけていても盗まれるけどね)
おすすめ記事
【2018年夏版】アメリカでの銀行口座開設について
先日留学先のカリフォルニアで口座を開設してきましたので、まとめておきます。
私の留学は短期ですが、長期留学の方は日本からお金を送ってもらう必要があったりして銀行口座が必要になるのではないでしょうか。
1.アメリカの大手銀行
評価基準が難しいので支店数の多い順に並べておきます。
- Wells Fargo
- Chase
- Bank of America
- US Bank
この4つであれば24歳以下の学生の口座維持費は無料です。それなりの金額を常に口座に入れておければ年齢に関係なく維持費がかからない銀行が多いですが、学生サービスのある銀行の方が安心なのではないでしょうか。
正直どの銀行でもいいと思います。あとで詳しく書きますが、私はBank of Americaを選びました。むしろ銀行選びより支店選びの方が大切な気がします。行員さんが学生慣れしていますから、大学近くの支店に行きましょう。間違っても大都市のビジネス街にある支店には行かないように。
また世界的に有名なCiti Bankも選択肢の一つかとは思います。日本からは撤退してしまいましたが、ベトナムやシンガポール、ヨーロッパでもたくさんのATMを見かけました。手数料さえ払えば世界中で現地通貨を引き出せるのが最大のメリットです。(ATM使用手数料と両替手数料のどちらが安いかは不明。)日本から撤退したとはいえ、三井住友銀行経由で日本から口座を作ることができるようです。ただし、現地citi bankにも三井住友プレスティアにも学生向けのサービスはありません。
2.Bank of America で口座開設する方法
私は大学スタッフのおすすめでBoAに行くことを決めていましたが、最初間違って(しかも外に出るまで気づかなかった)Union Bankに行って断られました。Social Security Numberを持っていない上滞在が短期だからどうのこうのと言われ、「BoAは社会保障番号がなくても平気だって聞いたのに!」と思って外に出たら違う銀行でした。運が良いのか悪いのか。
銀行に入ったら、まず列に並んで受付のお姉さんに口座を作りたいと思っている旨を伝えます。留学生でSSNがないことも伝えた方が良いと思います。事前情報でパスポートと学生証があれば開設できることを知っていましたが、一応確認しました。学生証でなくてもクレジットカードや免許証など名前が書いてあればなんでも良いようです。加えて、最低でも25ドルを口座に即入れなければいけないようですので、現金を忘れずに。
「オッケー、そこに座って待っててくれれば担当者が来るわ」と言われ座ること30秒。すぐに優しそうなおじさんが来て個室に案内してくれました。
言われるがままにパスポートと学生証を提出し、名前、滞在先の住所、電話番号を記入したらあとはおじさんがどんどん進めてくれました。「Checking account(日本でいう普通預金)とSaving account(定期預金)が有るけど、どうせ無料だから両方作っておくね」とのことで両方作ってしまいました。定期預金とは言っても、日本とは違いATMで普通に引き出せます。
あとは雑談をしつつデビットカード(兼キャッシュカード)を発行してもらって終了です。掛かった時間は30分くらいだったと思います。デビットカードの支払いはChecking accountからなされるので、そちらしか開設しなくても大丈夫です。ICチップの付いた新しいデビットが一週間後に送付されるらしい。
「クレジットカードが作りたいなら1ヶ月後にまた来てね。何月何日の何時に君のための予約を取っておくから、その時来てくれれば作れるよ。来なくてもいいけど。」だそうです。
3.まとめ
私を担当してくれた方は本当に良い人でしたが、こればっかりは運次第です。それなりに会話をする必要があるので、英語力に自信のない人は誰か通訳してくれる人を連れて行くと良いかもしれません。 もしくは「英語が下手だからそこんとこよろしくね!」と先手を打っちゃうとか。
学生向けサービスさえあればどの銀行でもいいと書きましたが、SSNのない外国人にどの程度寛容かは行ってみないと分かりません。その点、Bank of Americaは絶対に大丈夫ですので参考にしていただけると幸いです。
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